キトノ浜
Point Map No.12,13
(キトノ浜東・キトノ浜西)
ビヤノ岬の西は砂岩に囲まれたやや大きめの湾となっており、中央より少し西より
の奥が沢となっている。そこは、融雪水や雨水がここに流れ込む砂地の扇状地とな
っている。岸際から50mほどまでの岩礁域の海底には水路が何本も沖に向かって走
っており、その先が一気に10mの落差で落ち込んでいる。海退の時代、陸地だった
ころには大量の水がここに流れ込んでいたと考えられる。回りには多くの円釜があ
る。沢から東に続く海底地形はまさに迷路そのもので、クレパス・アーチ・メガネ
岩・大小さまざまな形の円釜が複雑に続いている。海底近くには、アイナメ・リュ
ウグウハゼ・カレイなど根魚が多く、岩壁にはギンポ・カジカなどの魚のほかカイ
メン・ウミショウロウ・ムツサンゴも群生している。洞穴にはユウレイボヤ・ウミ
シダ・イソギンチャク類が観察される。夏にはスズメダイ、イシダイ、アジなどの
回遊性の小魚が観られ、秋は淡水が入り込むためサケが迷い込んでくることがある。
クラゲが大量に溜まることがあり、水面の地形を背景に映し出された無数のミズク
ラゲは、幻想的な景観となる。10m程度の浅い海域となっているのでスノーケリン
グでも充分に楽しむことが出来る。断崖を見上げるとその頂上付近まで多くの海食
洞が観られる。海進の時代に削り取られた跡がそのまま残されており、巨大な彫壁
となっている。無数のくぼみは海鳥たちのコロニーとなっている。地元の観光船
(グラスボート)もここの海域を売りにしている。春先には、湾内にヤリイカの定
置網が入る。