マッカ岬東
Point Map No.31
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幌武意港から東に続く断崖(ワリシリ)の先端に岬がある。ここは、二つの安山
岩質の溶岩が固まって出来た岩がありその一方をゴリラ岩と呼んでいる。
(マッカとは、東北弁で股の意味、二つの岩は両足と股を意味する。)50年ほど
前は断崖にほとんど今のように草木は生えておらず、岩肌が露出していたと聞い
ている。そのころは、海の色は黒々としておりコンブなどの海藻類で浜は覆われ
ていたという。豊富なあわび、ウニ、コンブなどを採って暮らす当時の漁師達は、
断崖の麓に家を立て海岸の際を歩いて通っていたらしい。
山から流れる水も豊富で一ワシリ、二ワシリ、と呼ばれる水路があり、そこを渡
るとき危険を伴うため急いで通る場所ということで名づけられたと古老が話す。
(ワシリは、走るの意味か?)今は、木が鬱蒼と生え水系は残っていない。
また、この海岸は強い北西風によって高波が押し寄せる湾である。これまでに何
度となく転覆事故が起こっており、犠牲者が多く出ているところでもある。
最近は、少なくなったが北防波堤で釣り人が高波にさらわれる事故が続いた時期
があった。毎年たくさんのテトラポットが防波堤の北側に設置されている。
前浜と呼ばれる岬までの海底は砂地の浅海が続いており、イカナゴの産卵場所と
なっている。ヒラメやカレイも多く集まるところとして釣り客も多い。イカナゴ
を餌としてたくさんの海鳥(ウミウ、カモメ)の鳥山が立つところであり、5〜
6月の朝方にはカマイルカの大群も押し寄せる。 
マッカ岬の先端付近は、潮が速く海底の地形と風向きによって、三角波のよく立
つところでもある。冬は、6m近くの波が普通に立つところで、ここを避け船は
沖合いを通過することになる。そこまでして冬ここに来る理由は、トドの上陸場
所となっているからに他ならない。
12月下旬ほぼ確実にこの岬のトド岩に上陸している。 多い時で十数頭、少な
い時でも5〜6頭が朝休んでいる。水中生物もかなり多様で、ミズダコ、ヒラメ、
ケムシカジカ、ホテイウオ、メバル、ホッケなど岬先端の海底に集まってくる。
通し岩は、潮が特に速く川のように流れるところで、プランクトンを餌とする魚
やイソギンチャク類、ムラサキイガイなどが群生している。ゴリラ岩の周りは、
水路となっておりダイバーやスノーケラーが水中、水面を一周することが出来る。
6月にはイワツバメとアオサギ、冬はオオワシが訪れる。